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zoom RSS 吉林省吉林市の化学工場爆発事件は対岸の火事?

<<   作成日時 : 2005/12/10 04:16   >>

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吉林省吉林市の化学工場爆発事件ですが、今まではピーノも対岸の火事の様に眺めて居ました。
しかし、それが対岸の火事では済まない可能性も出てきました。

【この事件を知らない人へ -おさらい-】---------------

2005年11月13日、中国東北部の吉林省吉林市の石油化学工場で連続して大規模な爆発が発生。従業員ら約70人が負傷、6人が行方不明。
爆発が起きたのは、国有石油大手、中国石油天然ガス傘下の中国石油吉林石化公司の工場で、午後1時40分(日本時間同2時40分)ごろ最初の爆発が起きた。

公安当局は工場周辺の住民1万人以上を避難。
翌14日に市幹部らが出席して開いた記者会見では、「大気も水質も変化はない」と説明

しかし、この時点で既に中国東北部を流れる松花江に人体に有害な化学物質であるベンゼンが大量に漏出していた。
11月21日になって初めてハルビン市は4日間の断水を市民に告知。
(「あくまでも水道管設備の点検のため」と説明)
人口約1000万人の大都市ハルビンで数日の断水という異常事態に加え、市政府の説明を信用しない市民が水の買い付けに走り、騒ぎが拡大。
ここに至り、ようやく断水は爆発事故が原因だと伝え直す。

松花江はハルビンを通ってさらにロシア・ハバロフスクに流れ込んでいるのだが、この汚染については22日になって初めてロシアに伝達。
ロシア下院のコサチョフ外交委員長は24日、アムール川の環境汚染被害に関して、中国への補償を求める可能性に言及。
ハバロフスク地方では、25日から同地方に非常事態令が発動。

26日には中国の李肇星外相がロシアのラゾフ駐中国大使に「深く陳謝」。
また、ロシア側に損害が出た場合は補償する、と中国政府が約束。

12月7日、同市の環境対策などを担当する王偉・副市長(43)が6日、自宅で死亡しているのが見つかる。自殺の可能性もあるが、極めて不自然な「死」である事には間違い無い。

--------------------------

日本を含め、諸外国は中国の隠蔽体質を批判。
さすがに隣国ロシアにまで被害が及んだ事もあり、秘匿は出来なかったみたいですが、
今回は異例な事に、中国国内のメディアも当局の情報公開の遅れを批判していました。
その矢先の副市長の死。
・・・疑惑を呼んでくれと言わんばかりの「不自然な死」ですね。


さて、これが隣国内だけで収まったのなら「他人事」なのですが、ロシアだけでなく、日本にも被害が及ぶ可能性が出てきました。
以下のblogが興味深い指摘をしてくれています。

環オホーツクを巻き込む中国の時間差多発テロ

中略)

松花江はアムール川最大の支流ですが,そのアムール川はオホーツク海に多量の河川水を供給しています.この時期はアムール川の水を多く含む流氷が北海道沿岸にも流れ着きます(この辺り,詳しくはいろいろとあるのですが・・・).流氷だけでなく,海流としてもオホーツク海北部の海水は北海道沿岸,および日本海にも多少なりとも注ぎ込むのです.

液体が凍結するとき,その液体は不純物を排出しながら,なるべく真水成分のみで凍結しようとします.例えば家庭の冷凍庫でオレンジジュースを凍らせてみると,氷と濃いオレンジジュースに分離するはずです(つまり完全にオレンジ色の氷にはならない).海であれば塩は不純物ですから,海水が凍った後,すなわち流氷というのは塩を含まない氷なのです.しかし流氷の形成過程において,多少の塩水は流氷中に取り込まれます(一般に流氷の塩分は海水の塩分の約1/5程度).流氷中に取り込まれた塩水は,流氷の氷厚増加(温度低下)に伴ってどんどん凍ろうとします.しかしその中でまた真水成分だけが凍っていくので,流氷中に取り込まれた(閉じこめられた)塩水の塩分濃度はどんどん高くなっていきます.すなわち高い塩分濃度の塩水(液体)として濃縮してくのです.ちなみに海水の塩分濃度は一般に約3.2%,流氷の塩分濃度は約0.6%,流氷中に閉じこめられた塩水は3%から10%程度にまで達します.

海水中に汚染物質が溶け込んでいれば,当然それも不純物なのです.上記の過程に基づいて形成した,濃縮された汚染物質を保有した流氷が,北海道沿岸に漂着する可能性は否めません.春になってその流氷が融けはじめれば,濃縮された汚染物質が北海道沿岸の海域に一気に供給されることになるのです.こう考えると,もしかしたら水のまま汚染水が日本に達するより,流氷として達する方が深刻な問題を引き起こすのかもしれません.もし北海道オホーツク海沿岸の海域が汚染されたとしたら,世界自然遺産に登録された知床の生態系が崩れたり,オホーツク海の漁業が深刻な問題を抱えたりすることは容易に予想できることです(実際にロシアではすでにアムール川における淡水魚の捕獲を1年間禁止する通達が出されました).これは北海道だけの問題ではなく,日本全体の問題と言っても過言ではないでしょう.

http://www.jpca.or.jp/61msds/j7cb01.htm

ちなみに、世界自然保護基金ロシア支部は、「アムール川のすべての魚の消費禁止が必要になるかもしれない」との見解を示し、「汚染の影響は5〜7年間続く」との可能性を指摘しました。


今回はロシアという事で、中国は情報伝達の遅れを謝罪し、補償を約束しましたが、
被害が日本に及んだ場合に、中国はロシア同様補償をしてくれるのでしょうか。
また情報をきちんと流してくれるのでしょうか。
高濃度に凝縮されたベンゼンを含んだ流氷が北海道に達した場合、北海道の漁業に深刻な影響が出るのは必至で、ブログ主が述べている様に世界自然遺産に登録された知床の生態系にまで影響を及ぼしかねません。

中国の環境問題は最早他人事と言えるレベルでは無くなりつつあります。
日本のODAが中国の経済発展を促したまではいいものの、それが深刻な汚染を招き、その汚染によって周辺諸国が被害を受けているとすれば今後のODAの廃止、そして援助の内容を厳しく見つめ直す必要があります。
何よりも、被害が出たならばロシア同等の補償を要求すべきで、中国自身が再びこの様な問題を起こさぬ様に圧力をかけることが重要だとピーノは思います。


中国の虹色に輝く素敵な河川。
まるで桃源郷のよう・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・
http://blog.livedoor.jp/safe_food_of_asia/


- 参考までに - 石油化学工業協会の資料より引用 

ベンゼン

化学名 : ベンゼン
別名 : ベンゾール
含有量 : 99%以上
化学式 : C6H6 (分子量78.11)

■ 危険有害性の要約
最重要危険有害性
有害性 : 蒸気を吸入したとき中枢神経へ影響を与えることがある。
皮膚からも吸収され有害作用を及ぼすこともある。
長期間の接触では、造血組織、肝臓、免疫系への影響が起こり得る。
発がん性物質である。
環境影響 : 生分解性は良好である。
物理的及び化学的危険性 : 非常に揮発性が高く、かつ引火性の高い液体であり、空気との爆発性混合物を生成し易い。
分類の名称(分類基準は日本方式) : 引火性液体、急性毒性物質、その他の有害性物質。

■ 応急措置
吸入した場合 : 被害者を直ちに空気の新鮮な場所に移動させ保温して安静に努める。
呼吸停止の場合及び呼吸が弱い場合は、呼吸気道を確保した上で人工呼吸を行う。
意識はないが呼吸している場合、又は意識があるが呼吸困難な場合は酸素吸入が有効である。医師の指導の下に行うことが望ましい。
医師の指示なしに酸素以外の施薬をしたり、被害者に口からものを与えてはならない。 直ちに医師の手当てを受ける。
皮膚に付着した場合 : 汚染された衣服、靴などは速やかに脱ぎ捨てる。
その後、多量の水又は石けん水で充分に洗い流す。
眼に入った場合 : 少なくとも15分間水で洗眼した後、直ちに医師の手当てを受ける。
コンタクトレンズを使用している場合は固着していない限り、取り除いて洗眼する。
洗眼の際、まぶたをよく開いて、眼球、まぶたの隅々まで水がよく行き渡るように洗浄する。

■ 有害性情報
ヒトへの影響
慢性・長期毒性 : ベンゼンの高濃度作業によって再生不良性。
貧血に導く骨髄機能の低下が報告されている。
発がん性 : ベンゼンの疫学研究では、ベンゼン暴露と骨髄性白血病の因果関係を立証している。19)
1.IARCモノグラフによれば、グループ1「ヒトに発がん性あり」に分類されている。 9)
2.NTPのCarcinogensの年報によれば、「発がん性既知」に分類されている。 10)
3.ACGIHでは、A1「Confirmed Human Carcinogen」に分類されている。
4.日本産業衛生学会では、第1群「ヒトに対して発がん性がある」に分類されている。

■ 環境影響情報
残留性/分解性 : 化審法の既存化学物質の安全性点検では生分解性は良好であると報告されている。16)
BOD分解度 39〜41%(100ppm, 2weeks) 21)
生態蓄積性 : log BCF=1.10 17)
生態毒性20) : 魚毒性 ニジマス LC50(96hr)=5.3mg/l
グッピー LC50(96hr)=28.6mg/l
ファットヘッドミノー LC50(96hr)=12.6mg/l
藻類 セレナストラム EC50(72hr)=29mg/l (増殖阻害)
甲殻類 オオミジンコ EC50(24hr)=18mg/l (遊泳阻害)

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