ピーノの独り言

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zoom RSS コリアウォーズ EpisodeU  -クローンの攻撃-

<<   作成日時 : 2005/12/07 10:48   >>

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スターウォーズ風にエピソードUと名付けてみましたが、クローン狂騒も新たな展開を迎えました。
以下、読売新聞の記事です。

【ワシントン=笹沢教一】世界初の人クローン胚(はい)を使った胚性幹(ES)細胞作りに成功した韓国ソウル大の黄禹錫(ファン・ウソク)教授らが米科学誌サイエンスに発表した研究成果の中に、事実と異なる画像が含まれていたことが5日、明らかになった。

 米ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)が報じた。

 同紙によると、問題の画像は、今年6月17日付の論文に関連する電子版用の補足資料。患者11人から採取した培養細胞がそれぞれ生育していることを示した複数の写真が、実は同じ培養細胞を撮影したものだった。黄教授はサイエンス誌の問い合わせに対し、電子メールの回答で事実関係を認め、「コピー・ミス」と釈明しているという。

 黄教授は、卵子提供者に対する金銭授受などの倫理問題で国際的な批判にさらされている。同誌は近く、最初にクローン胚からのES細胞作りを発表した昨年2月の論文に「提供者に金銭が支払われた」とする修正を行う。

(2005年12月7日1時28分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20051206i416.htm

こちらが読売が引用したNYTの記事です。(文字色の変更はピーノが行っています)

Dr. Hwang sent Science an e-mail message stating that some of the photographs that the journal had published online, as a supplement to the article, had been "erroneously duplicated," said Katrina L. Kelner, the journal's deputy editor for life sciences.

中略)

Errors in scientific papers are not uncommon, and most mistakes are minor. But a few turn out to be signs of manipulation or otherwise serious misstatements that invalidate the conclusion. The editor of Science, Donald Kennedy, said yesterday that he was discussing with colleagues what corrections needed to be made with respect to the photos, but that so far he did not think Dr. Hwang's request for changes raised issues about the scientific validity of this work.

http://www.nytimes.com/2005/12/06/international/asia/06cell.html

記事のトーンとしては、「この一件でもって教授の研究の正当性を争点にする考えはない」とのサイエンス誌編集者の意見を紹介し、科学系の論文には些細なミスは珍しくないと前置きしつつも、これは教授の結論を「無効」にするかもしれない「深刻な間違い」であり、データの「操作」の可能性もあるとしています。

ちなみに米ネイチャー誌のホームページでもトップにこの記事が来ました(12月7日現在)。
TV tests call into question cloner's stem-cell success
http://www.nature.com/index.html

韓国ではMBCの謝罪があったばかりであり、これによって韓国国内は真贋論争そのものに終止符をうちたかった様ですが、とうとう韓国の恐れていた国際的な真贋論争に波及している様ですね。

盧大統領「黄教授研究の検証問題、この辺で片付けるように」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=70340&servcode=200&sectcode=200
黄教授の研究が倫理問題を避けるには
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/11/15/20051115000032.html

散々「ノーベル賞!」と煽っておいて、韓国メディアと政府の対応は余りにも無様過ぎます。
「真贋」を差し置いて、韓国民の望むノーベル賞の取得は難しいでしょう。
(ってか無理でしょ・・・当然なんですけどね・・・)

まだ国内にこの報道は届いていないのでしょうが、韓国ではもう既に一部宗教化してます。
煽りに煽ったメディアの責任は重いですね。まぁ、煽られる方も煽られる方ですが・・韓国ですからw

黄教授ファンクラブ、卵子寄贈意思伝達式開催(写真あり)[12/06]
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/12/06/20051206000049.html



それでは、改めて黄教授の業績に関して、簡単に振り返ってみましょう。

そもそも欧米では倫理上の問題で女性から研究用の卵子を採取することが非常に困難であり、この分野で研究が進められませんでした(「ヘルシンキ宣言」を遵守している為)。黄教授はその入手困難な大量の卵子の取得に成功し、未開拓だったこの分野の研究を推し進めるパイオニアになりました。注目が集まるのも当然です。

黄教授の業績、それは「宗教や倫理へのタブー」に挑戦した事であり、「ヒトの生命」という研究材料の調達・運用に成功したという事だと言えると思います。
黄教授自身非常に優秀な科学者に間違い無く、業績は確かにパイオニア的側面はあるものの、研究手法自体は革新的なものとは言い難く、大量の研究材料があればデータは得られる訳です。黄教授の独自性というのは「卵子の入手方法」であると言っても過言ではないかと。

より詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧になって下さい。
http://blackshadow.seesaa.net/article/9518073.html


上記「ヘルシンキ宣言」との関連で、解説してくれているblogより引用

韓国では生命工学研究者の8割は、ヘルシンキ宣言を知らない。
これは1964年に制定された国際的な生命倫理ガイドラインですぞ。
知っててよ〜。
国際的にむっさヤバイっしょや〜。

簡単に言えば、格式張った大人の会合宛にキティちゃん封筒で新製品の企画書提出するみたいな?
運転免許なしで白タクやってみるとか?
脳死移植審議会に「うちの国、これ死んだっぽいことにしてるから」とこれまでの審議の経過を知らずにレポート出してしまうとか?

「人体の個人情報」 宇都木伸・菅野純夫・米本昌平編; 日本評論社 2004/06
 ヘルシンキ宣言は、正式名称を「ヒトを対象とする医学研究の倫理的原則」といい、医学研究におけるヒトを対象とした試験の必要性を認めたうえで、その科学性と周到な計画性、被験者の自由意思による同意、患者への利益やプライバシー保護など、医師が守るべき倫理規定を定めている。


澤野雅樹「自己決定の観念と啓蒙の概念」
青土社「現代思想」 98/07号 特集:自己決定権
第二次大戦の教訓から採択された「ヘルシンキ宣言」では、人体実験に際して「被験者の利益と福祉」を他の何よりも優先するよう定めており、被験者の利益が損なわれる恐れのある場合には研究を断念するか、もしくは即座に中断するよう勧告している。



ちなみに、日本の過去の受賞者と受賞理由を見てみますと、

湯川 秀樹
物理学賞
陽子と中性子との間に作用する核力を媒介するものとして、未知の素粒子「中間子」の存在を予言。素粒子物理の基礎を築いた。

小柴 昌俊
物理学賞
「宇宙物理学、特に宇宙からのニュートリノの検出への先駆的な貢献」。星が滅ぶ際の超新星爆発で生まれる謎の素粒子、ニュートリノを検出することに成功。ニュートリノに質量があることを示し、素粒子理論に大きな影響を与えた。

田中 耕一
化 学 賞
「生体高分子の同定および構造解析のための手法の開発」。生物の体をつくるタンパク質分子がどんな形をしているかを解析する技術を開発。新薬の開発やがんの早期診断に道を開いた。

それぞれの受賞者の「業績」は黄教授の「業績」とは根本的な部分で異なっています。
「業績」、「倫理問題」、加えて今回の「真贋疑惑」。
黄教授のノーベル賞受賞の芽は完全に無くなってしまったと思われます。

一時の熱狂から醒めた後、韓国民はこの事態をどう収拾するのでしょうか。
黄教授とその周辺が一転して「国威を失墜させた!」と糾弾されるかもしれません。
まぁ、そうなる前に黄教授は米国へ逃亡するかもしれませんが・・。
そして、メディア間の真贋論争で敗れ、謝罪までさせられたMBCの「恨」はどういった形で噴出してくるのでしょうか。

いずれにせよ、今回の真相を追究するという姿勢においても、MBC批判はあきらかにやりすぎであり、「真相究明の検証作業すら許されない社会」という印象が世界に流布されることになりました。
これは科学の分野に留まらず、今後は歴史問題に関しても、韓国の学者が提示する「事実」や「証言」に少なからず、「疑いの目」を向けられる事になると思います。

黄教授の件に関しては大詰めを迎えたと書きましたが、ただ・・・韓国の事なので思わぬウルトラCが待ち構えているかもしれません。
KCIAによる黄教授暗殺とかw
この一件は最後まで見届けたいと思います。


その他オススメサイト)

かき集めた記事を時系列で紹介してくれています。
これだけの記事をよく集めましたね(・ω・)=3
http://slashdot.jp/~higon/journal/329668


余談)
黄教授は韓国の幹細胞関連技術水準を説明する際に箸文化を挙げてます。
どこまで本気なのやら・・。

黄禹錫教授「韓国と外国技術水準の違いはペレのサッカーと町内サッカー」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=64466&servcode=400&sectcode=400

12/9 追加 ---------

12月7日朝鮮日報に掲載された風刺漫画

http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/12/06/20051206000073.html
大韓民国の「力」
・・・ある意味大いなる「皮肉」ですね。
この風刺は韓国国内の海外との温度差を示す格好の例なので、載せてみました。


2ちゃんねるに投稿された一言
ID:vkakXdEP
この件でMBCがピュリッツァー賞とか取ったら掌返して褒め称えるんだろうか。

ピーノのツボにはまりましたw

【 黄教授問題 過去記事 】

■ 黄教授問題が終わらない・・ - 買収・逆ギレ提訴 -
http://pinoccio.at.webry.info/200512/article_40.html

■ 黄教授問題 -朝日新聞の記事より-
http://pinoccio.at.webry.info/200512/article_28.html

■ 黄教授「捏造認める」 -祭りの終焉-
http://pinoccio.at.webry.info/200512/article_26.html

■ 黄禹錫教授 -火病と診断-
http://pinoccio.at.webry.info/200512/article_23.html

■ 黄禹錫教授のクローン問題 -研究員が米永住権を申請-
http://pinoccio.at.webry.info/200601/article_40.html

■ 真相はどっち?
http://pinoccio.at.webry.info/200601/article_45.html

■ クローンを巡る狂想曲 in Korea
http://pinoccio.at.webry.info/200601/article_54.html



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韓国の生命倫理問題に関する急展開について
半月ほど前に取り上げた韓国の生命倫理問題が予想外の進展を見せている。 倫理問題だけで終わるかと思っていたら論文データに続々と疑義が生じ始めているのだ。 この問題について手っ取り早く知りたいという人は、当ブログのこのエントリをご覧あれ。 幻影随想: 10分で分か.. ...続きを見る
幻影随想
2005/12/08 12:15

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