ピーノの独り言

アクセスカウンタ

zoom RSS ここが変だよ改正ハンセン病補償法

<<   作成日時 : 2006/02/07 14:10   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

改正ハンセン病補償法が2月3日成立しました。
これにより、戦前、療養所に入所していた台湾、韓国の元患者にも補償金が支払われる事となりました。
この改正ハンセン病補償法の是非に関しては、後で論じるとして、まず台湾、韓国の反応の違いをご覧下さい。


【台湾の反応】
2月3日、日本の参議院本会議において、戦前、韓国や台湾などに作られたハンセン病療養所に強制的に入所させられた元患者に、日本政府が1人当たり800万円の補償を行うことを盛り込んだ改正ハンセン病補償法が通過した。本案の通過に対し、許世楷・台北駐日経済文化代表処代表は同日午後、台湾との日本側交流窓口機関である(財)交流協会の高橋雅二理事長と会見し、謝意と歓迎の意を表した。

高橋理事長はこの席で、日本の参議院で2月3日、「ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律修正条文(改正ハンセン病補償法)」が通過し、日本政府が関係者に対し今後速やかに補償金を支払う方針であることを許代表に伝えた。また、台湾の楽生療養院(日本統治時代の楽生院)の元患者について引き続き調査し、補償問題を円満に解決するため、当時の入院患者に関する資料などの調査について、台湾側からの協力を求めた。

さらに、川崎二郎・厚生労働大臣が楽生療養院の元患者に慰問を述べ、元患者が台湾在住とは限らないため、該当者が日本政府から補償を受けられるよう、本法通過の周知について台湾政府に協力を求めたことを伝えた。

許代表は「日本政府が訴訟の方法を採らず、直接立法の形で補償する措置をとったことはよいことである」と述べ、歓迎と感謝の意を表した。また元患者は高齢であり、訴訟を経ずに補償が得られることはもっとも理想的な方法だと強調した。さらに、前回台湾でSARSが流行した際、日本政府から協力を得たことに感謝を示すとともに、今年5月に開かれる世界保健機関の年次総会(WHA)について、日本が引き続き台湾のオブザーバー参加を支持することを呼びかけた

2001年6月に日本で施行されたハンセン病補償法は、日本の療養所に入所経験があれば補償対象と定めていたが、旧植民地の療養所が対象となるか明記されておらず、台湾の入所者による補償請求が棄却されたため、入所者が処分の取り消しを求めて提訴した。2005年10月、東京地裁で行われた裁判で台湾は勝訴し、日本政府はこれについて控訴したが、川崎厚労相は訴訟とは別の方法で救済措置を検討することを表明していた。今回、直接立法の形で同補償法の改正案が採択され、国外のハンセン病療養所に対し、国内と同水準の1人800万円の補償金を支給することが決まった。台湾の原告側は、補償資格の認定方法などについて日本政府との話し合いがまとまり次第、東京高裁での訴訟を取り下げる方針である。

台湾週報
http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/06/060206a.htm
台湾亜東関係協会(事実上の台湾駐日公館)
http://www.roc-taiwan.or.jp/

>世界保健機関の年次総会(WHA)について、日本が引き続き台湾のオブザーバー参加を支持することを呼びかけた
まぁ、日本の心象を悪化させたくないというのもあるのでしょうが、素直に喜びと一連の措置への感謝が述べられています。
一先ず問題は決着がついたという感じ。


【韓国の反応】
日本参議院が、日本植民地時代に韓国で強制隔離したハンセン病患者(らい病患者)に対しても補償する法律改正案を通過させた翌日の4日、全南高興郡道陽邑小鹿島(チョンナム・コフングン・トヤンウプ・ソロクト)。

住民たちからは何の反応もなかった。歓迎プラカードなどもかからなかった。
ナム・サンチョルさん(79)は「補償をしてくれるならもう少し早くしてくれなくては…」と言いながら舌打ちをした。
ナムさんはらい病にかかって1年たった1942年14歳で日本人巡査に連れられて小鹿島に来た。
ナムさんは「幼いころ、親兄弟と生き別れした当時を思えば今も胸が張り裂けそうだ」とし「島に閉じこめられたまま日本人たちに肉体的・精神的に虐待された日々をどうしてお金で忘れることができるか」と目頭を熱くした。

日本政府から800万円ずつ補償を受けることになる国内ハンセン病患者はナムさんのように1945年8月15日以前に療養院などに強制隔離された人々。
訴訟を申し立てた小鹿島の124人と違う定着したハンセン病患者282人ら406人のほかにも隔離収容事実が立証される被害者と死亡者に対しても補償金が支給される見通しだ。
小鹿島病院院生自治会長であるキム・ミョンホさん(56)は「補償対象者がみな高齢なので補償を受ける前に死ぬことがこれ以上ないように、日本側は補償金支給を急がなければならない」と話す。

小鹿島の補償対象者は最高齢者の場合、105歳で平均年齢は82歳だ。
小鹿島だけでも2004年8月、日本政府を相手に補償訴訟を申し立てた後、26人が死亡している。
また強制隔離及び被害事実を明らかにするにも記録が残っていない人々が多く、彼らの補償可否が韓日間の争点になるものとみられる。


中央日報 日本語版
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=72425&servcode=400&sectcode=400


こちらは韓国大使館のホームページより
(文字の強調はピーノが行っています)

政府報道資料
改正ハンセン病補償法成立に関連 韓国外交部スポークスマン論評
Date 2006-02-03

Contents
1.日本の統治時代に日本国外での強制隔離によって被害を負った韓国のハンセン病被害者に対する被害補償を目的とする‘ハンセン病療養所の元入所者への補償金支給に関する改正ハンセン病補償法’が2.3(金)日本国会で成立された。

2.韓国のハンセン病被害者らは2001.6月、日本ハンセン病補償法の施行にもかかわらず、その適用対象から除外されてきたが、今回改正ハンセン病補償法が成立したことによって日本人の被害者と同等に補償金を受けることが可能になった。韓国政府は日本側の今回の措置を好意的に高く評価している。

3.韓国政府は2005.10.25日本東京地方裁判所が韓国のハンセン病被害者の被害補償請求を棄却した以後、韓日外相会談などの契機を通して、日本政府に対して‘平等性’と‘早急性’の原則に従ったハンセン病患者対策を講究するよう追及してきた。
4.韓国政府はハンセン病患者に対する日本政府の補償が速やかに行われるよう必要な措置を取る方針だ。


http://www.mofat.go.kr/fe/e_a001/e_jpjp/index.jsp
(政府報道資料の項目の中に入ってます)

「感謝」よりも「怒り」・・・韓国らしいですね。
韓国政府はまだ冷静ですが、台湾との対応の違いがよくわかります。
特に韓国らしいと感じるのは、中央日報の記事の文末にもありましたが、記録が残って無い人の補償問題を取り上げ、「韓日間の今後の争点になるものとみられる」と煽っている事。
おかしいとは思わないのでしょうか?



さて、この改正ハンセン病補償法についてですが、疑問点を列挙してみました。


@ 日韓基本条約で1945年以前の請求権は、個人請求も含めて相互に放棄していたはず
  
→日韓併合時代の隔離政策の補償は日本政府にではなく、自国政府に請求すべき。

A 改正前のハンセン病補償法の元となった熊本判決の主旨に反しているのではないか。
  昭和20年以前の隔離政策に対して補償するのはおかしいのではないでしょうか?

熊本判決では、昭和35年以降の隔離政策については国に明確な過失がある事を認めています。
この判決を踏まえて、改正前のハンセン病補償法は昭和28年制定の「らい予防法」以降の隔離政策について補償する内容になっています。 (読み方によっては昭和28年以前も補償の対象ともとれますが・・)

従って、日本人のハンセン病患者には昭和28年以前の補償はされていません。
日本人に補償しない期間の補償金を外国人には、なぜ支払うのでしょうか

B仮に昭和28年以前に日本政府に過失があったと認めても、800万円の保証はおかしいのではないか。
  
改正前のハンセン病補償法では、平成8年迄入所施設に隔離され続けた者については、入所時期、隔離されていた期間によって以下の補償金が支払われています。

・ 昭和35年迄に入所した者には、1400万円。
・ 昭和36年〜39年の間に入所した者には1200万円。
・ 昭和40年〜47年の間に入所した者には1000万円。
・ 昭和48年〜平成8年の間に入所した者には800万円。
・ 従って、昭和35年以前の入所期間に対する補償金は200万円(1400万-1200万)と考えられる。

→補償の対象となる期間が終戦(昭和20年)迄とさらに短い外国人に支払われる金額は200万円より少なくなければおかしい。
(2ちゃんねる東亜板のテンプレより一部引用)


報道では日本人同等の補償とうたっていますが、明らかに日本人より優遇されているのでは?



◎ この問題に対する電話質問に対して厚労省の対応

203 名前:ahosidai 投稿日:2006/02/07(火) 10:05:42 ID:ilYyVvS3
厚労省に電凸してきましたよ。
担当局は健康局疾病対策室。20代の人のよさそうな若い兄ちゃん

ハンセン病補償の800万円の根拠は?

戦前のみ入所の日本人に対しても一律800万円
これは、保障法第5条の
一  昭和三十五年十二月三十一日までに、初めて国立ハンセン病療養所等に入所した者 千四百万円から第二項に書かれている

前項の規定にかかわらず、(中略)退所していたことがあるものに支給する補償金の額は同表の下欄に掲げる額を同項第一号から第三号までに掲げる額から控除した額とする。

二百十六月以上 六百万円

の金額であり、つまり1400−600=800万円を支給ということだそうです。

日韓基本条約には影響は無いのか?

精神的苦痛に対して慰謝する目的で新しく作ったので関係しない
戦後賠償扱いではない、ということらしいです。



173 <丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん 2006/02/06(月) 22:37:39 ID:W1IONGOX
昨年10月の東京地裁では、韓国のハンセン病患者は敗訴、台湾のハンセン病患者勝訴。
それから、たった3ヶ月の超速で改正法成立。
やはり、背後の団体が強力なんだろうな。




改正ハンセン病補償法に関する資料は以下の通り

■ ハンセン病療養所入所者等に対する補償金の支給等に関する法律
(平成十三年六月二十二日)(法律第六三号)
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/kenkou/hansen/0622-1a.html

■ 平成一〇年泊謗オ六四号、同第一〇〇〇号、同第一二八二号、平成一一年泊謗O八三号「らい予防法」違憲国家賠償請求事件
熊本地裁判決の要点
http://www.lawyer-koga.jp/hansen9-hanketu2.htm

■ ハンセン病に関する1950年時点の証言
発言者:光田健輔長島愛生園長(当時)
出典:衆議院会議録情報 第007回国会 厚生委員会 第5号
1950(昭和25)年2月15日
まとめサイト:http://hansentoa.genin.jp/haikei1.html
国会のデータベース
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/007/0790/00702150790005c.html

■ 朝鮮戦争と在日患者:検証会議最終報告書
http://hansentoa.genin.jp/haikei2.html

■ 日本のハンセン病政策 (PDF)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/hansen/kanren/dl/4a26.pdf

■ ハンセン病医学・医療の歴史と実態 (PDF)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/hansen/kanren/dl/4a20.pdf


===ハンセン病って何って方へ===

ハンセン病は遺伝病ではありません。
伝染力の極めて弱い病原菌による慢性の感染症です。
乳幼児のときの感染以外はほとんど発病の危険性はありません。菌は治療により、数日で伝染性を失い、軽快した患者と接触しても感染することはありません。不治の病気ではなく、結核と同じように治癒する病気です。
治癒したあとに残る変化は単なる後遺症にすぎません。
(モグネットより引用)


ハンセン病を知らない方はこちらをどうぞ。


■ モグネット ハンセン病
http://www.mognet.org/hansen/

■ フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ハンセン病
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%B3%E7%97%85

■ ハンセン病のリンク集
http://www.eonet.ne.jp/~libell/main.html





検証 ハンセン病史
検証 ハンセン病史

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
ここが変だよ改正ハンセン病補償法 ピーノの独り言/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる