ピーノの独り言

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zoom RSS 真相 「馬鹿騒ぎ」を「大騒ぎ」と意訳するという記事は実は引っ掛け

<<   作成日時 : 2006/07/15 09:30   >>

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既に一部の方は薄々お気づきのことと思いますが、「馬鹿騒ぎ」を「大騒ぎ」と“誤訳”する日本メディアの“思いやり”は、ウソとホントが巧みにミックスされたusbmouseの創作でした。

日頃から「メディアリテラシー」や「ソース主義」を標榜される皆さんのこと、この記事がまったくのデタラメだということもすぐに見抜かれるに違いないと信じておりました。ところが、素直に信じ込んで2ちゃんねるに絶賛のコメントと共にリンクを貼りまくったり、ご自分のブログで引用してメディア批判を繰り広げる方のなんと多いこと。
ご愁傷さまでした。

「メディアリテラシー」や「ソース主義」が必要なのは、なにも朝日新聞を読むときだけではありません。むしろ、自分が共感する意見を書いているブログ、自分が信奉する思想を論じているサイトを読むときにこそ、「メディアリテラシー」や「ソース主義」が重要です。なぜなら、そういった文章を読むときほど「自分も日頃からそう感じていた!」という安心感が仇となり、記事を読むときの警戒心が解けてしまうからです

それでは一つずつ種明かしをしていきます。

北朝鮮のミサイル発射に対する日本政府の対応について、韓国大統領府が批判的な声明を発表したというニュースが日本のメディアでも繰り返し報道されています。例えば朝日新聞の記事は次のように伝えています。

韓国大統領府は9日、ホームページに掲げた文章で北朝鮮のミサイル発射への対応に触れ、「強いて日本のように未明から大騒ぎする必要はない」とし、日本の対応に否定的な見方を示した。韓国政府の対応が消極的だとする野党や保守系メディアの批判に反論する中で言及した。

ホント

引用した記事は実在する新聞社の実際の報道からの引用であり、「日本のメディアがそう伝えている」という事実を紹介している限りに於いて、ホントです。ここでは、数ある日本のメディアの中からわざわざ「朝日新聞」を選んで引用している点に注目してください。あえて朝日を引用することで「この報道には何か捏造や歪曲が潜んでいるのではないか?」と読者に疑念と期待を抱かせ、後続の文章がスッと心の中に入っていく仕掛けになっているのです。心理操作はすでに始まっています。後続の文章を読んで「やっぱりそうか!」と思わせたらしめたもの、それ以降の文章は流動食が患者の胃に流れ込むように読者の脳に入っていきます。



ところが驚く無かれ、大統領府の声明の原文のどこを探しても、「大騒ぎ」という言葉は書かれていないのです。ではなんと書かれているか。声明を原文に忠実に翻訳すると、次のようになります。

「敢えて日本のように夜明けから馬鹿騷ぎ(야단법석)をしなければならない理由は無い。」

韓国語で「大騒ぎ」に相当する表現は「소란을 피운다」を使います。「賑やかに騒ぎ立てる」くらいのニュアンスです。日本で報道されている「大騒ぎ」に近いのはこの表現です。

ウソ

確かにExciteなどの機械翻訳サイトで翻訳すると、原文の「야단법석」は「馬鹿騒ぎ」と訳出されます。しかし「야단법석」が機械翻訳で「馬鹿騒ぎ」と訳されるからといって「야단법석」を「大騒ぎ」と訳すことが「誤訳」であるかどうかは別の話です。結論から言うと「야단법석」は「多くの人が集まってやかましく騒ぐ」という程度のニュアンスの言葉であり、「馬鹿騒ぎ」と訳そうと、「大騒ぎ」と訳そうと、どちらでもかまわないのです。従って上記文章の「大統領府の声明の原文のどこを探しても、『大騒ぎ』という言葉は書かれていない」という一文は「ウソ」ということになります。この解説を読んだ読者が原文をExcite等の機械翻訳にかけて確認することまで想定して巧みに仕組まれた罠だったというわけです。


http://blog.goo.ne.jp/usbmouse/e/215de2479429739298dd4aee24e03568





コメント欄では、釣られた方が怒りを爆発されている様ですが、こちらの作者の仰る通り、

釣り人の本分は釣りにあり、釣り人に求められるのは、「大騒ぎ」を「馬鹿騒ぎ」に脚色していかにもそれっぽいストーリーをでっちあげて読者を煽動する感性です。なぜならば、機械翻訳で「馬鹿騒ぎ」を確認した読者は、その後に書かれている話もすべて「事実」と錯覚してしまうからです。




ピーノも、うま〜〜〜く誘導されてしまいました。

「自分も日頃からそう感じていた!」という安心感が仇となり、記事を読むときの警戒心が解けてしまうからです。

まさにその通りでした^^;



ピーノと同じく騙された読者の皆様には、この場をお借りしてお詫びさせて頂きます。
m(。_。;))m



ブログのコメント欄には、怒りの書き込みが多い様ですが、私はusbmouse氏のこの試みは非常に良い教訓を与えてくれたと思います。

メディアを批判する側に立つ我々も、当然の事ながら誤った情報、誤解、思い込み等で間違う事があります。
インターネット時代になり、自動翻訳機も生まれ、情報を容易く得る事が可能になりはしましたが、その落とし穴について、usbmouse氏のブログが実にわかりやすい形で実証をしてくれました。


このサイトは2ちゃんねる等を通じて一気に広まりました。
そして、釣りに気付かれる事無く、私を含めた多くの中小ブログだけでなく、有名ブログまでもがメディアや韓国批判の材料としてしまった事実を真摯に受け止めましょう。

usbmouse氏には、この場をお借りして謝意を申し上げたいと思います。
日本は百花繚乱のblog言論草創期から、次のステージに向かいつつあります。
blog言論自体がこのように切磋琢磨していく事が出来れば良いですね。





人は自分が見たいと思う事実 しか見ていない
ユリウス・カエサル







最後に・・

餌から水面に伸びる釣り糸をきちんと見抜いたその慧眼に敬意を表し、ここにusbmouseブログ主宰者より謹んで「メディアリテラシー賞」を贈らせて頂きます。

<usbmouseブログ・メディアリテラシー賞 受賞者の方々>

記事「[メディアリテラシー]これだから日本のメディアは、と言う前に」を書かれた、「好奇心と怠惰の間」主宰のzoniaさん。メディアリテラシーの本質に触れる鋭い指摘をされています。私はこの文章に触れて当ブログの“落としどころ”を決めました。

記事「야단법석って侮蔑表現なのか?」で、「야단법석」の語源、語意、類語にまで触れて論じておられる、「yadanbeopseokの日記」主宰のyadanbeopseokさん。Excite翻訳で「馬鹿騒ぎ」を確認して早々に結論を出してしまった多くの方々には、前掲のzoniaさんの記事と併せて、このyadanbeopseokさんの記事もぜひ読んでいただきたいと思います。

記事「ばか騒ぎだか大騒ぎだか知らないけど、福島瑞穂嘘ビデオ事件の人が情報元というのがどうも」で、「ウェー、ハッハッハ」の書き換えを鋭く指摘された、「愛・蔵太の少し調べて書く日記」主宰のlovelovedogさん。私が過去に当ブログに掲載していた「福島瑞穂朝ナマ発言ビデオ発見」の一件をご存知だったため、最初から怪しいと感じて記事を読まれたようです。「相手を疑う態度」が「自ら調べる姿勢」に繋がることを実証しておられます。




この「釣り」を見破られたブログに敬意を表します。



追記:

再度チェックしてみましたが、中央日報 日本語版では、以下の様に書かれていました。


【社説】ミサイルには沈黙し、日本ばかり糾弾するのか
(以下抜粋)

我々は「日本のように夜明けからばか騒ぎをしなければならない理由はない」という表現は書いてはいけないし、日本も先制攻撃論のような発言は慎まなければならない。

http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=77743&servcode=100&sectcode=110


翻訳機の精度の問題では無いのかもしれませんね。



中華的生活「多少銭?」のらん氏は釣り宣言が出る前にこの様な見方をされていました。

外国語のニュースを、日本人にマッチする
ように翻訳するのって本当に難しいと思うよ。

日本語にはマイルド、あいまい、婉曲な表現が
たくさんあって、公私で使い分けもするけど、
中国語も韓国語もそこらへんは微妙かも。

私は韓国語はよく解らないんだけど、知人の
韓国人いわく
「韓国語は敬語や丁寧語もたくさんあるけど、
同じかそれ以上に汚い言葉があって、日常的
に使う」らしいし(笑)。


言うならば、
日本語は用途に合わせて細かく言葉があるけど
極めてマイルド系、韓国語は同じく細かく言葉が
あるけどキツイ系も多い、
中国語は直球が多く、相当する言葉が無いと
漢字や音を当てはめて作っちゃう、って感じかな、と。



直接的な言語は日本風に訳さないと
日本人にはキツクて仕方ない表現になっちゃうし、
どれもこれも「何様じゃ!こるぁ!」ってなる。

そのあたりの「翻訳の微妙さ」と「気遣い」
が出たのかな、とは思うけどね


以上、該当部分のみ抜粋
http://chinalifecost.seesaa.net/article/20663247.html


結局は言葉の使い方に対する意識の違いが出たのでは無いかな?と思います。

いずれにせよ、韓国政府が出した否定的なニュアンスに変わりはありませんが・・日本人が思っている程、侮辱としての意味合いで使ったのでは無いのかもしれませんね。




ユリウス・カエサル ルビコン以前(上)ローマ人の物語8
ローマ人の物語〈8〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(上) (新潮文庫)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いやいや、中央日報でも「書いてはいけない」としているのだから侮蔑的表現だったと解釈してもおかしくないのでは?
在韓の方のコメントでも韓国人に聞いたら「あまり他人に言ってはいけない言葉」と返答があったそうですし。
今回の「釣り」は微妙すぎてあまり釣りになってないように思いますが。
hana
2006/07/15 17:00
中央日報に「書いてはいけない」
としているのである場合次の原因が考えられる
・侮蔑的表現である
・侮蔑的表現ではないが政府の発言としては適さない(政治と直接関係のない的外れな発言であるから)
が、考えられますね
まぁどちらにせよ日本を揶揄している気持ちがあることには変わりないですが

今回のことは完璧な釣りであったにせよそうでなかったにせよ、読者を啓蒙するいい機会であったのには変わりないと思います
僕は騙された方に入りましたが、情報の発信などをしていなかったため恥を晒すことはなかったため純粋にいい勉強になったなと思います
ただ、情報が氾濫するネットから正しい情報を得ようとするとすべての情報を自分で調べることは不可能なので、信頼の置けるサイトなり人物なりの発言を鵜呑みにするしかないのが現状ですね
v2
2006/07/15 20:11

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