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zoom RSS 硫黄島の戦い -Letters from Iwo Jima-

<<   作成日時 : 2006/12/10 21:31   >>

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久しくblog更新をサボっておりましたが、今回は映画「硫黄島からの手紙」について書きます。
実は、私は公開初日の12月9日にこの映画を観ました。
この映画を観終わってから、本当に様々な事が頭の中で流れました。
一晩経っても、まだ整理出来ていない部分がありますが、書く事で自分なりにまとめられるかなと思っています。

感想は最後に記すとして、まずはこの映画の簡単な紹介と、硫黄島の戦いについて説明します。





硫黄島からの手紙
Letters from Iwo Jima


監督: クリント・イーストウッド

キャスト: 渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮、中村獅童


日本側の視点で描いた硫黄島の戦い



公式サイト(日本語) http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/


硫黄島からの手紙 予告編 (YouTube)
http://www.youtube.com/watch?v=gyEhpb20ETo&mode=related&search=


硫黄島の戦い/Battle of Iwo Jima

1945年2月16日 - 1945年3月26日



太平洋戦争末期に小笠原諸島の硫黄島において日本軍とアメリカ軍の間に生じた戦闘である。



1944年夏、アメリカ軍はマリアナ諸島を攻略し、11月以降B-29による日本本土への長距離爆撃を開始した。



しかし硫黄島が日本本土へ向かうB-29を無線で報告する早期警戒拠点として機能し、またマリアナ諸島からは護衛戦闘機が随伴できなかったため、B-29は日本側の迎撃を避けて高々度からの爆撃しか行えず、十分な戦果を得ることが難しかった。



日本上空で損傷を受けたり故障したB-29がマリアナ諸島の基地までたどり着けず海上に不時着することも多かった。さらに、しばしば日本軍の爆撃機が硫黄島を経由してマリアナ諸島の基地を急襲し、地上のB-29に損害を与えていた。



アメリカ軍は、護衛戦闘機の配備、緊急着陸基地の確保、および日本軍の拠点の無力化によって長距離爆撃の効果を上げるため、硫黄島の攻略が必要であると判断した。

フィリピンでのレイテ島の戦いが終わりに近づくと、沖縄侵攻までの2か月間に行う作戦計画として硫黄島攻略が決定された。



進攻作戦は「デタッチメント作戦」と名付けられた。



(第二次世界大戦中にアメリカ海兵隊に与えられた名誉勲章の4分の1以上が硫黄島侵攻部隊のために与えられました。この勲章数が戦闘の激しさを物語っています。)




アメリカ海兵隊戦争記念碑
アーリントン国立墓地の近くに位置するアメリカ海兵隊戦争記念碑は、硫黄島の戦いで掲げられた星条旗をかたどったものである。




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硫黄島の戦いの影響



硫黄島の戦いで、日本軍は守備兵力20,933名のうち20,129名(軍属82名を含む)が戦死した。

捕虜となった人数は3月末までに200名、終戦までにあわせて1,023名であった。

アメリカ軍は戦死6,821名、戦傷21,865名の損害を受けた。


硫黄島の戦いは、太平洋戦争後期の島嶼防衛戦において、アメリカ軍の損害が日本軍の損害を上回った唯一の戦闘である。
(損害とは、戦死者数だけではなく、負傷者も含めた数です)


硫黄島の奪取によってアメリカ軍は日本本土空襲のための理想的な中間基地を手に入れ、活動を活発化させたアメリカ軍爆撃機隊は、東京大空襲(1945年3月10日)、名古屋大空襲(12日)、大阪大空襲(13日)を続けざまに実施する事になる。

(ちなみに、これらの空襲での被害者は非戦闘員合計約10万人と言われています)







日本側司令官



栗林 忠道(くりばやし ただみち)


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長野県出身。
アメリカとカナダの駐在経験があり、陸軍の中では珍しい米国通だった。
国際事情にも明るく、対米開戦にも批判的だったとされるが、硫黄島の戦いで米軍との激戦を指揮し、最後は自ら200名の兵士と共に突撃を行い戦死した。

わずか22平方kmに過ぎない硫黄島を、指揮下の兵員よりも遥かに上回る三倍の兵力、しかも物量・装備全てに於いて圧倒的に有利であったアメリカ海兵隊の攻撃に対し、最後まで兵の士気を低下させずに互角以上に渡り合い、アメリカ側の予想を上回る一ヶ月半も防衛した事から、太平洋戦争中の指揮官として、日米両方から名将として高く評価されている。



栗林中将の採用した戦術は、持久抵抗によって上陸部隊をすり減らすことを狙ったものであった。
火砲は摺鉢山の斜面と元山飛行場北側の高台の、海上からは死角となる位置に巧みに隠蔽されて配置された。
食糧と弾薬は持久抵抗に必要となる2.5か月分が備蓄された。
1945年1月に発令された最終作戦は、強力かつ相互に支援し死守するべき陣地の構築を要求したもので、大規模な逆襲、撤退、および万歳突撃はいずれも厳禁とされた。


辞世の句

国の為重きつとめを果し得で 矢弾尽き果て散るぞ悲しき


硫黄島から家族に送った手紙
お父さんは、お家に帰って、お母さんとたこちゃんを連れて町を歩いている夢などを時々見ますが、それはなかなか出来ない事です。たこちゃん。お父さんはたこちゃんが大きくなって、お母さんの力になれる人になることばかりを思っています。からだを丈夫にし、勉強もし、お母さんの言いつけをよく守り、お父さんに安心させるようにして下さい。戦地のお父さんより

これらの手紙は戦後にまとめられて「『玉砕総指揮官』の絵手紙」(小学館文庫、2002年)として刊行されています。

参考 Wiki 「硫黄島の戦い」







以下 ネタバレ少しアリ注意!


12月9日の午後に私は映画館に足を運びました。
直近の上映は既に残席4。次の時間にずらせば残席6という混み具合。
彼女は戦争物が嫌いなので、1人で来たのですが、おかげで残席が少ない中、良い席を取る事が出来ました。(この映画館は全席指定)

やはり、高齢の方が多く、普段なら若者で賑わっている映画館も、この日は平均年齢がぐっと上がっており、パンフレットを食い入る様に眺めている老夫婦が多かったのが印象的です。

映画館に入って、ざっと見渡したところ、50代以上が60%というところでしょうか。
他にも高校生くらいの娘を連れて来た母、20代の息子と来た夫婦、20代女性2人組、20代男性の3人組、いかつい格好をした若者男(単独)。
意外に、若者が多かったです。
 
映画が始まってから、10分程してすすり泣く老女性が居られましたが、上映中は本当に静かでした。いや、上映後も静かでした。
エンドロールが終わるまでに数名が立ち上がりましたが、半数以上がエンドロールが終わるまで、誰も一言も発する事無く着席したままでした。
エンドロール自体が文字のみで、実に静かな音楽だったにも関わらず。


実は、私はこの映画をかなり期待していました。
映画を観終わってさぞかし、心が揺さぶられるだろうと思っていました。
しかし、映画を観終わった後、不思議にも心は風一つ無いお伽の世界の湖面の様に、実に静かなものでした。
自分自身でも驚いています。

今までの戦争映画だと、エンドロールが流れる中で勝利の高揚感、もしくは絶望的な悲しみがどっと洪水の様に心に入り込んでいたのですが、それとは全く裏腹に、「ただ静か」でした。

今回の「硫黄島からの手紙」では、英雄は居ません。
感動的な言葉も、音楽や視覚効果で盛り上げられる事は無く、淡々と描かれています。
日本軍の奮闘や勇戦も、意図的に省かれています。
栗林中将の最後の突撃でさえも、中将自身が1人も敵兵を屠る事無く、兵達が戦いを始めている最中、やられてしまいます。

日本兵は復讐心から米兵の捕虜を暴行、銃剣で刺殺、米兵は日本兵がいつ襲って来るかわからない戦地で投降した日本兵捕虜を見張るのが面倒だ、という理由で射殺します。

米兵の傷ついた捕虜を手当てしつつ、心を通い合わせるシーンのすぐ後には、余韻に浸らせる時も与えない日米双方の血みどろの戦闘。

圧倒的な米軍に押しやられ、銃弾の中を退避するこの映画の主人公(!?)の西郷と同じ様に、観客はどんどん押し寄せ、流れていく事実に追いたてられていきます。


クリント・イーストウッド監督は日米双方の観客を突き放します。

ここで感動するんだよ。
これが悪人だよ。
さぁ、皆さん怒りましょう!泣きましょう!

従来の映画の様な事はしてくれません。
某映画の様に逐一台詞で説明してくれる事もありません。

役者の演技もほどよく抑制の効いたものであり、抑制は効いていますが、感情が実によく表れている。

役者達も良く研究していて、その人物になりきっていた。
ジャニーズ出身の二宮君ですが、現代風の演技に批判を見かけますが、私は無理に当時の人間らしさを演出しなくて逆に良かったと思っています。
それよりも、シニカルな現代風の若者が数々の死を通し、変化していく。
最後の中将の死を見取った後に流した涙。
中将の遺体を運ぶときの形相。
これは素晴らしい演技でした。

日本兵の手榴弾での自害も、「死にたくない」という気持ちが表情から痛いほどに伝わりました。
硫黄島からの手紙で役者達の演技にケチをつける部分は私には見当たりませんでした。
日本人の俳優で、邦画とこれ程の差が出るのは何故なのか?

細部への拘り、そして役者の本気度なのでしょう。

小さな事ですが、汗や服装の汚れ、しみ等。

邦画が嘘臭くなってしまうのは、細部へのこだわりが薄い上に演技が大仰で、歌舞伎の様な見栄えを優先してしまうからなのでは無いかと思います。


最後に、個人的な感想ですけれど、無理に2部をまとめてメッセージを探るとすれば、家族を想う心は何よりも強く、日米共に同じものである。
そして、大きな流れに身を委ねざるを得なくても、己の正義を大切にして欲しいという事でしょうか。



ただ、硫黄島からの手紙は前編日本語であり、千人針の様な意味のある小道具も説明はありません。
日本側は多分に感情移入が出来るでしょうが、アメリカ側では、どうでしょうか。
評価が分かれるでしょうね。




こちらは、共感した感想

投稿日時:2006/12/10 12:25:46 投稿者:sivuch777さん 役立ち度:36人

この2作は、静かで大人な作品です。原作「硫黄島の星条旗」で著者の父ドクは「ペラペラしゃべるよりも、物事を見据えた上で静かに話す日本人ちっくな人物」として描かれていますが、彼に通じるかのように公平かつ冷静な視点から作られています。

2作ともいわゆる「英雄」を題材にしている。「父親達の星条旗」ではあの有名な写真に写っていた無名の兵士達が、「硫黄島からの手紙」では太平洋戦争で唯一、米軍に日本軍よりも多くの死傷者を強いた持久防衛戦を立案・指揮した栗林中将が対象です。

丁寧語で穏やかな口調の渡辺謙演じる栗林中将が、「我々が一日でも長く守れば、それだけ本土の国民・家族が長く生きられるのです!」と叫ぶシーンは、涙なくしては見られません。

しかしいずれも「英雄」ではなく、ただの一家庭人として描かれています。写真の兵士達の半数はすぐに戦没し、残された兵士達も”英雄ショー”に押し潰されていきます。栗林中将も英雄的には描かれず(最後の敵陣切り込みでも真っ先に落伍)、日本軍の奮戦ぶりも過剰に強調されることはありません。

あくまで戦争が持つ「矛盾」を、大人の視点から静かに描いた良作です。

焦点が当てられるのはこの「矛盾」に翻弄される人々であり、プロパガンダ的な英雄像や、派手な戦闘シーンではありません。

それにしてもこの作品の多眼的な描写には驚かされます。米軍も日本軍も、勇猛な戦士達として描いたかと思うと、次には残虐非道な捕虜虐殺をさせたりする。

人間のもつ善悪両面の要素を、イデオロギーを排除して、多面的に描くその姿勢には感銘を受けます。

しかし、この映画を見て唯一暗澹たる気分になったのは、米国映画の日本描写が日本映画のそれを越えたことを痛感させられた点です。

日本の映画が描く「日本の戦争」は非常に単眼的で偏ったものが多い。「戦争に悲惨さ」や「日本の愚かさ」を延々と繰り返す作品が大部分で、たまにカウンターパンチとして「日本賛美」をかましたりする。

あまりに極端かつ一面的で、バランスが無さ過ぎるのです。
それに誰でも知っている「戦争の悲惨さ」をしつこく描写し過ぎる。

私は「硫黄島からの手紙」で副主人公が赤紙を受け取る際のシーンが印象に残っています。やっと子供を授かったばかりの副主人公夫婦に無慈悲にも届けられる赤紙。

当然、主人公は内心では大きく動揺しますし、その妻は激しく反発します。しかし役場の人とともに赤紙を渡しに来ていた愛国連盟の中年婦人はこう言います。

私達も夫や子供達を戦地に出しているのです。あなたも義務は果たして下さい

この言葉を今の我々が聞いて、「間違った戦争をしたからこんなことになるんだ」「やはり戦時中の連中は基地外だな」と言うのは簡単です。

しかし残念ながら抗えない歴史の運命というものはある。我々も今の時代をコントロールできず、様々な矛盾に苦しんでいる。
婦人のこの言葉は、そのような悲劇の運命の最中にいた人の、率直な叫びだったに違いない。

これが日本映画やドラマだったらどうなるか?おそらく赤紙を持ってきた連中は「天皇陛下のため死んでこい」などと浮世離れした言葉を繰り返すだけのあっち側の人間として描かれていたことでしょう。

これで、日本の戦争を最も公平に描いたのはアメリカ映画となってしまいました。
同じ日本の映画界はなにをしているのでしょうか?

こう言うと、「邦画にはハリウッドのような資金力がないからなかなか難しい」という言い訳が聞こえてきそうですが、「硫黄島の手紙」の制作費は15億円だそうです。

「男たちの大和」に25億円もの制作費をかけられたわけですから、金の違いだけではないのでしょう。





>しかし、この映画を見て唯一暗澹たる気分になったのは、米国映画の日本描写が日本映画のそれを越えたことを痛感させられた点です。

全く同感です。
この映画がクリント・イーストウッド監督の力量だとしても、それを撮る事を可能にしているアメリカの風土。
日本の歴史を日本人の監督がきちんと描けない。


日本の戦後はいつになったら終わるのでしょうか。




日本の表現者、特に日本の映画監督はこの映画をみて自らに恥じ入っているのではないだろうか。クリント・イーストウッドがほとんど思いつきで作った映画であるにもかかわらず、日本の戦争をこれほど冷静、冷徹にしかも深く切り込んだ作品はなかった。本来日本人がやるべきことを外国人にやられてしまった。

日本の戦争映画は回想シーンだらけである。むしろ戦闘シーンは脇役で回想シーンこそが主役である。結果、戦争映画なのに女優や子役の出番がたいへん多かったりする。私はこのことこそが日本の戦争映画を甘っちょろいものにしてしまっている元凶だと思う。
日本人は戦争に真正面から向き合おうとしない。日本映画は天皇陛下への思い、愛国心、公共心、仲間との団結力みたいなものはわざと描かず、戦う動機を家族愛のみに矮小化させていく。
当時の事実を黒く塗りつぶし、今の観客に受ける気分だけで映画を作っている。
女、子供の出番を多くしないと戦争映画は女性観客の動員が期待できなくなり興行が厳しくなるという製作者、興行主の意向も強く働いているのだろう。

「硫黄島からの手紙」は回想シーンを極力抑えている。日本映画ならば栗林中将の妻と子は必ず出演させるだろうがこの映画には登場しない。非力な日本の戦争映画のアンチテーゼのような作風である。

映画は徹底的に硫黄島で日本軍に起ったことのみに集中して描いていく。戦争の現場主義である。戦場の現場の描写にほとんど特化している。しかしそのことが逆に戦争というものの本質、何か普遍的なものを観客に問いかけてくる。いや、突きつけてくる。
この作品は「戦争反対!平和が一番」的な日本の戦争映画につきものの安っぽくしかも薄っぺらな説教臭は全くしない。映画は陳腐なセリフを登場人物に語らせるようなこともしない。事実に近いであろう描写をたたみ込むように積み上げていくだけである。そしてそれをそれぞれ映画をみる人が考え感じて欲しいというある種の潔さがある。

この映画に品格を感じる所以である。



清々(すがすが)日記
http://temple.iza.ne.jp/blog/entry/85481


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その他、印象に残ったコメント

699 名無シネマ@上映中 New! 2006/12/10(日) 04:52:35 ID:oZrW88UL
えらく早く目が覚めてしまった・・・
18年生きてきて、ようやく日本人に出会えた。
そういえば、自分も日本人だったって事にも気付かせてくれた。
そんだけ、そんじゃ寝なおしてきます。




83 名無シネマ@上映中 2006/12/10(日) 16:38:51 ID:vIBBw7D4
今日のダーリン

『硫黄島からの手紙』、観てきました。
アメリカ製作の映画なのに、字幕なしでした。
登場するのは、ほとんどが日本人で、日本語をしゃべっているので、字幕はいらないんですね。

だから、観終えてからしばらく経ってから、
どうしてこの映画を日本でつくれなかったのか、と、考えてみたくなりました。

ぼくねぇ、この映画、たくさんの人が観るといいと思いました。

観るべき人が観るとか、わかる人が観るとか、そんなんじゃなくて、「誰でも」が観るといいと。
誤解されてもいいと思うんですよね、

この『硫黄島からの手紙』って映画は、誤解されるでも、考え違いされるでも、なめられるでも、なんでもかんでも引き受けてしまえばいいんだと、思ったんです。
戦争映画がかっこいいと思う人も、なんだかとにかく「感動したい」という人も、出演者のひいきの人も、話題になってるから、とにかく観ようかという人も、時間つぶしに映画館に入る人も、とにかく、観たら、必ずなにかを得られると思う。

あらゆる誤解も、思い違いも、偏見も、イーストウッド監督と、そのクルーは、たぶん、ぜんぶを正面立ちして受けとめられるでしょう。

そういうつもりで、つくっていると思うんです。
(正直言いますけどですね、ぼくのつくるものは、そんなになにもかもには耐えられませんよ。そういう自信あります)
でも、この監督のこの二部作は、どんな人が来ても揺るがずに立っていられるでしょうね。
映画館でやっているうちに、ぼくはもう一度観ます。
そうするほうが、いいような気がしたので。

最後に、ぼくがこの映画のキャッチフレーズを頼まれていたとしたら、これを提案をします。
◆わたしは、ただのパン屋です。



92 名無シネマ@上映中 sage 2006/12/10(日) 16:42:23 ID:UNC087Ba
>>83
いいこと書いてるな糸井さん。



158 名無シネマ@上映中 2006/12/10(日) 17:22:10 ID:ib7TGpGL
NHKのドキュメンタリーもよかったな。

「(あの戦いについて)意味がないとは絶対に言えない。それはやりきれない。ただ、ではどんな意味があったかというとそれは難しい」元兵士が最後に言った言葉。

たぶん昔の自分だったら「祖国のために勇敢に散った兵士達」という単純な意味づけをしていただろうけど、それはやはり間違いだな。

妻と子と共に生き、生活を紡ぐことがまず第一の普通の人間、普通の大衆、普通のパン屋が地獄のような戦地に行くというのはどういうことなのかをこの映画はよく表してると思った。

崇高な理念と同一化しようとする清水、それができない生活者西郷、両者の間にいる軍人栗林。


「友愛(家族愛)と共同体的献身は矛盾する」アリストテレス
を引いて宮台真治が言ってたけど、これはそうだろうなぁと思う。

>>83
さすがイトイ。

*糸井重里氏と思われるが、ソースは確認出来ませんでした。



301 名無シネマ@上映中 sage 2006/12/10(日) 18:54:47 ID:9aI+SDhy
反戦映画でもなければ戦争賛美の映画でもない。

ただ戦争の下では個人の思惑は何の力も無く無慈悲な事実があるだけである。
そこでは個人は「自分の正義を貫き通す」しかない。
また、その正義は「愛する者への思いにのみ裏づけされる」ことを描いている。




投稿日時:2006/12/10 23:24:52 投稿者:mjkss_brack_blueさん 役立ち度:4人

昨日朝一で観てきました。
映画館はほぼ満員だったでしょう。
お年寄りが多く、男の方が多かったかな。

映画の内容は、本当にアメリカの人々が撮ったのかと疑うほど、日本側の視点を理解しようと努めていること、それぞれの役者がそれぞれの感性を持って懸命に演じていることがひしひしと伝わってきました。
栗林中将が、最後に「ここは日本か?」と聞くシーン。
西郷が「はい、日本であります」と涙を流す。
どれだけ、日本を、本土を守る為に頑張って来たのか。
それ以上に、もう無理だと感じた瞬間の絶望的な感情が伝わって辛かった。

映画を観て、共感しようと思っても、自分は現代に生きている以上、完全に理解する事はできない。
でも学ぶ事はできる。感じ取ろうとすることもできる。


私は今15歳で、受験生です。当然、歴史の授業で戦争について学んだのですが……先生でさえも、現代を生きる人間です。
やっぱり事実を知る為には教科書だけじゃ駄目なんです。
同じ年代の人々に、映像で、この映画から戦争を知って欲しい。

批評も多く投稿されていますが…
同じ様に現代を生きていながら、自ら学び、演じた役者たちに、私は不満を言うことなんてできない。
論議して、不満をぶつける前に、この作品が伝えたい事は何なのかを素直に考えて欲しい。
渡辺謙さんが、「実際に話してみると、加瀬くんや二宮くんと同じくらい戦争について無知だった。」とインタビューを受けた際に話していました。
そこから主要キャストが自ら学び、あそこまで演じる事、他に誰ができるだろう。
私にとって最高のキャスティングでした。
観てよかった。



投稿日時:2006/12/14 23:25:51 投稿者:unapyonnさん 役立ち度:21人

わぁわぁ泣くかと思ったら、そんなに泣かせてくれへんかった。
いくらでも泣かす要素のある題材、脚本やのに、演出がそう簡単には泣かせてくれない。
たとえば見つかった手紙の内容を、レクイエムとして畳み掛けるように入れたりしたらきっと、号泣するやろうに。
そうしたら泣いたことにすっきりして、ああ〜いい映画やった〜って言って終われるのに。
いつまでも心に残ってただの映画として終われない。
監督なかなかに厳しくて誠実やね。

「一人ひとりが自分の正義と信じる道を進め。」
「守りたい人がいるからここに来ているのに、守りたい人がいるからこそ死にたくないと思う。」
嫌や、逃げたい、他人事じゃない、そんな焦ったような気分になった。

出てくる軍人さんの、どの人の気持ちも分かるような気がした。私やったら追い詰められたらどうするかな。。
きっと逃げるに違いない。と言っても逃げ場所なんてないから死へ逃げるかもしれん。投降する勇気はあるやろうか? 帰りたい場所があったら最後まであがけるのかな?

たくさんの人に見て欲しい映画でした。
特に若い人に。
知ることと想像することは大事だと思う。



投稿日時:2006/12/10 23:55:13 投稿者:あさげ自さん 役立ち度:4人

事実を映画にする際、多くの下調べをするはずだ。
この映画だって例に漏れず様々な人に様々な話を聞き、様々な文献を読み、かなり現実的に出来ていると思う。

そういう多くの取材を重ね、情報を得、リアルな作品にすることは大事なことだが、そういう場合、かっこいい・感動的なエピソードを製作者なら入れたくなるはずだ。
だって映画はエンターテイメントですから。

しかしクリント監督は、そういうエピソードを入れず
淡々と、人間を描いてくれた。
その点が素晴らしいと思う。
そういう映画だから、ド派手な魅力や楽しさはない。
しかし、この映画にはそんなもの必要ない。

日本バンザイ的な、英雄のある映画を見たい人には絶対に物足りないと思うが、この映画は根本的にそういう映画ではない。そういう戦争映画を期待するなら見ない方がいい。
「あの作戦を描いていない。クリント監督はしっかりリサーチできていない」
と思うのはお門違いだろう。

一般人でも調べればわかる事実を、この映画を作った監督が知らないはずがない。
派手な功績の場面など描かれていないが、あそこで戦った方々が、どれだけ祖国を、そして何より家族を守ろうと必死だったか、静かに心に響いた。

そんな日本にとって大切な人々を、あんなにも犠牲にした戦争の虚しさ、怖ろしさ。
「天皇陛下万歳」
その言葉をあの兵士たちは一体どんな思いで叫んだのだろう。
また、
「死んで靖国に祀られることを〜」というようなセリフ。
この辺のセリフは、日本人監督ではなかなか言わせることができないのではないだろうか。
アメリカ人監督だからできたのだと思う。


(とか書くと、私がそういう思想の持ち主と思われるのがイヤなので付け加えると、「靖国」を言わせたことでなく、当時の日本兵の精神面を客観的に見て決して排除することのできない思想を、さらりと入れてるあたりがさすがだな、と思ったのです。)
役者もみな素晴らしかった。全く興ざめすることなく見れた。

「戦争はよくない」それは勿論だ。
だが反戦のメッセージばかりが強すぎると野暮ったい。
言いたいことはわかるし正しいが、「映画」としてどうなんだろう?という気になる。

その点、この映画は、そういう野暮ったさもなく、淡々としているが
心から「戦争はしたくない」という気持ちになる。
様々な面ですごい映画だ。










こちらもどうぞご覧下さい (お勧め)


■ 祖父の硫黄島戦闘体験記

http://www5f.biglobe.ne.jp/~iwojima/index.html


■ 春よ来い (FLASH)

http://www.geocities.jp/napowhis/haruyokoi.html


■ 出演者の1人 松崎悠希のblog 
* 役を作る為に、5週間ずっと減量していた等、撮影時の苦労話を過去記事で読めます。
http://www.yukimatsuzaki.com/blog/


■ 前田有一の超映画批評 硫黄島からの手紙
http://movie.maeda-y.com/movie/00842.htm





◎ 硫黄島の実際の戦闘の映像 (ナレーションは英語)

Iwo Jima - part 1
http://www.youtube.com/watch?v=dhq1hfwPTnM&mode=related&search=

Iwo Jima - part 2 
http://www.youtube.com/watch?v=fDiVeZeoKWs&mode=related&search=
* 凄惨な日本兵の死体映像がありますので注意




散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道
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硫黄島からの手紙に関して、とても良い評論がありましたので、こちらで紹介させて頂きます。 ...続きを見る
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2007/01/16 22:04
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『硫黄島からの手紙』 アメリカの映画館にて | 映画 No.90608 投稿者: chronon 作成日: 2007-02-02 10:06:33 ...続きを見る
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2007/02/02 23:07

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コメント(3件)

内 容 ニックネーム/日時
こんにちは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「硫黄島からの手紙」もとりあげています。
よかったら、寄ってみてください。

http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
kemukemu
URL
2006/12/29 20:09
ははは
はげ
2008/05/19 12:14
 硫黄島・・は、太平洋戦争では本土を直接攻撃されなかったアメリカが、9.11を体験し、真の恐怖に慄いたからこそ人々の考えが変化し、もう一度戦争というものの実相に触れたい、という自然な要請から生まれた作品で、その意味では
太平洋戦争を公平に扱った作品ではなく、現代のアメリカの風潮(移民を排除し、保守的、内向的な国になろうとする)を批判的に捕らえた映画です・・。

ですから、9.11以前には、作りえなかった作品なのです・。老婆心ですがもう少し、邦画をご覧になってからブログをかかれることをお勧めいたします。

現代の、テレビとタイアップしたくだらない日本映画ではなく、ひめゆりの塔、夕凪の街 桜の国小津や黒澤、溝口といった昭和の圧倒的な名作群・・
、聞けわだつみの声 などもお勧めです。

戦争映画は、公平に描くのがよいのではありません。
テロを敢行するイスラムは、己の大儀に基づいてそれぞれの戦いをしています。
そうさせたのは、誰なのか・・?

20世紀の歴史を勉強なされば、彼らのやっていることに正当性がない、とはとても言えなくなってしまいます・・。


村上冬樹
2017/02/27 07:24

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