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zoom RSS 『硫黄島からの手紙』 アメリカの映画館にて

<<   作成日時 : 2007/02/02 23:06   >>

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『硫黄島からの手紙』 アメリカの映画館にて | 映画
No.90608 投稿者: chronon 作成日: 2007-02-02 10:06:33

今、アメリカに居るのですが、今日、映画を見に行ってきました。
平日なのに、それなりにお客さんが入っていました。
この映画、本当に話題作みたいで驚きです。
 
終わった後、キリスト教徒と言うアメリカ人夫婦に捕まって、
いろいろ質問されました。恥ずかしながら、
自分も詳しくはなかったんですが、頑張って答えました。

 
●一番聞かれたのは、「なぜ自決するのか?」ということでした。
上映中も、手榴弾での集団自決シーンで、
驚いて息を飲む声が、いくつか聞こえました。
妻と子供のいる人間を、
なぜ、死ぬのが分かっている戦地から、送り返さないのか?
「腹切り」とかは知ってはいるけど、
「なぜ?」と、その考えが分からなかったようです。


 
「Samurai Spirits」というのが一番通じて、
その言葉だけで理解してくれるくらいに浸透しているようです。
「兵士はSamurai Spiritsで戦っていて、
収集された一般人にも、そのSpiritsが求められていた」
という説明をしたら、納得してくれました。
 
後は、やはり、
イラクの自爆テロと同じ精神として認識されているようで、

「テロのように目標が一般人じゃない。違う」と言いたかったんですが、
イラク関連は、アメリカ人としては興奮する内容らしく、
ひたすら話していて、聞いてもらえませんでした。
 
※(当時の当事者たちの方が、むしろその辺は分かっている。
  真珠湾で生き残った軍人も、
  「真珠湾攻撃や神風は、テロとは違う」と明言してるから)

 
●「天皇陛下はまだ存在しているのか?」
その人たちは「天皇陛下が戦争を強制していた」と思っていました。


 
「天皇陛下はまだ存在していて、でも、
戦争指揮を陛下がしていたわけではない」と言ったら、
少し納得してくれました。
天皇陛下の戦時中の位置が、恥ずかしながら、自分も知らないです…。
 
※(天皇陛下の位置は、政治的には、今と大差ない。
  下(=議会)から上がってきた政策を、最終的に決済するだけ。
  しかも基本的に拒否できない。
  精神的には、今の「平和」「人権」「女性」の概念のように、
  それを持ち出されると、真正面から「反対」と言いにくい概念)
 
あと、誤解があったのは、
「みんな天皇(宗教的信心)のために死んだのか?」ということ。
たまたまその人たちが宗教に深い人たちだったからそう思った、
と言うのもあるとは思いますが、一種の信仰かと思ったみたいです。


 
そこで、自決という行為は、天皇陛下への信仰の強制ではなくて、
「Samurai Spirits」だと強調したんですが…。
天皇陛下は、symbolとして使われただけだと…。
この辺の説明が難しかったです。

 
●「この映画の内容は本当なのか?」という質問に肯定したら、
複雑な顔をしていました。
 


原子爆弾のことも、「あれは本当に残酷だった…」と、
「Sorry」とは言われませんでしたが、原子爆弾には怒っていました。
ちなみに、アメリカ人が、第二次世界大戦を日本人と語るとき、
ほぼ全員が、申し訳なさそうにします。
特に原子爆弾は、アメリカ人にとっても、痛い過去のようです。

 
●「来世で会おう!」という発言。
これも、意味が分からなかったようです。
キリスト教の信仰では、輪廻転生がないから、「?」だったみたい。


 
輪廻転生のことを言ったら、その考えは知っていたらしく、
「あ、それか」という感じになっていました。



http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=tmovie&nid=101002







過去記事より

■ 硫黄島からの手紙 -お勧めの評論-
http://pinoccio.at.webry.info/200701/article_6.html

■ 硫黄島の戦い -Letters from Iwo Jima-
http://pinoccio.at.webry.info/200612/article_1.html




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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
こういう話を待っていました。
「硫黄島〜」はあちらでは公開映画館の数が少なくて興行的には全然なんですが、その分けっこう観客は入っているみたいですね。私も自決の意味を聞かれたらどう説明していいかわからないです。「死んで虜囚の辱めを受けず」が徹底していたことくらいしか思いつきません。しかしあの映画では一旦退いてまだ戦える状況であるのに次々と自決していきます。実は正直に言えばその点は私もちょっと意味がわからなかったんです。日本人でもわかりにくいことをアメリカ人に説明するのは大変だったでしょうね。映画中に投降した日本兵を米兵が射殺してしまいますが、アメリカの観客はショックを受けなかったんでしょうか。
あと、アメリカ人が原爆投下に対して怒っているというのはちょっと嬉しいですね。公式に謝罪が有るとか無いとかよりも、こうして一般の方が「正しくなかったんじゃないか」という態度を示してくれる方が癒される気がします。
最近意欲的に更新されてますね。コメントを入れなくても全部読んでいますよ。侘び寂びの説明はうなりました。実はよくわかっていなかったんですね。
hana
2007/02/03 03:07
「硫黄島」はマイナー扱いですが、前作のDVDは(アメリカのAMAZONで)売り上げが悪くないようです。6日発売で、今日(4日)3位でした。
http://www.amazon.com/gp/product/B000M4RG42/
ref=amb_link_4267222_2/102-0193722-2370526
前作を見れば、硫黄島も見たくなるでしょうし、こういう論議はもっと広がる可能性があります。それは非常に意味のあることだと思います。
sincerelee
2007/02/04 19:45
失礼しました。
アドレスが途中で切れてしまいました。

http://www.amazon.com/gp/product/
B000M4RG42/
ref=amb_link_4267222_2/
102-0193722-2370526
sincerelee
2007/02/04 19:46
sincereleeさん、こんにちは。
「父親たちの星条旗」の方も全米の興行成績は制作費を回収できたかどうかというところだったので、イーストウッドの作品としてはイマイチだったのですが、私はこの作品も観にいきまして、とても感動したんです。あれだけ悲惨な戦闘を経て帰国した兵士たちがその後の人生を不遇に過ごしたのがとても悲しかったです。特にエンドロールと同時に当時の写真が流されるのですが、泣かずには見られませんでした。韓国では両作品ともまだ非公開なのではないですか?
で、sincereleeさんの日本旅行は今度はいつになるのですか?
hana
2007/02/05 10:27
こんにちは。
自分も映画の利益がよくないと聞いて心配していました。でもDVDが結構売れてるようで、すこしは安心しました。両作品共に韓国では無理でしょう。「ゲイシャの追憶(SAYURI)」も映画館での公開はむりでしたから。でもDVDならひょっとして?と期待しています・・・・が、日本版買った方が早そうですね(笑)。あ、「父親たちの〜」は劇場でも可能かな?
sincerelee
2007/02/05 19:08
今回の日本旅行は2月16日の夜〜19日午前です。横浜と浅草に行ってみようと思っています。最近、「親日」的な表現が一番抵抗なく受け入れられるのが旅行サイトです(日本への観光客が増えましたから)。またNAVERの旅行写真掲示板やYOUTUBEにいっぱい載せたいな・・・と思っています。それでは、今日はこれで失礼します〜
sincerelee
2007/02/05 19:12
>hanaさん
自決には、敵兵に捕まっても、生き延びられる保証が感じられなかったからでしょうね。 それは敵軍の情報不足と共に、実際に映画でも描かれていた様に、捕虜と認められず殺傷される場合もあったかと。
どうせ敵に命乞いをしても、捕まって殺されるのなら、マシな死に方を選びたいと。
あと、皆が自決しているのに、自分だけがその場を抜けて投降は出来ないという集団心理。
友人が死んだのに、自分だけが生きている訳にはいかないという義務感。
「戦陣訓」はそれらの様々なプレッシャーに対して、自他を納得させる名分となる作用として働いていたのでしょう。 
私は戦争末期に慌しく徴収された兵士達がそれ程狂信的であったとは思えません。

私はカナダの学校でも学びましたが、原爆を善とする考え方は、誰も持っていませんでした。ただ、米軍の犠牲者を減らし、戦争を早期に終結させる為には仕方無かったと教えていました。
ピーノ
2007/02/06 01:04
>sincereleeさん

sincereleeさんの旅行記楽しみにしています^^
宜しければ、また私のblogで掲載させて下さいね。

ピーノ
2007/02/06 01:07
>あと、皆が自決しているのに、自分だけがその場を抜けて投降は出来ないという集団心理。

私的にはこの理由が一番しっくりきますね。サイパンや沖縄で起きたことも結局はこれなのでしょうか。
hana
2007/02/06 12:38
>原爆を善とする考え方は、誰も持っていませんでした〜終結させる為には仕方無かったと教えていました。

ムムム。極端的な教育はされてないようですね。やっぱりこういう問題は、両方を教え、結論は人それぞれに任せるほうがいいんでしょうか。

>私のblogで掲載させて下さいね

これはこれは^^:光栄ですm(__)m 
sincerelee
2007/02/06 21:48
ヘレン・ミアーズの『アメリカの鏡:日本』を読んでください。日本人がどんなに絶望的な戦争を戦っていたかわかります。
それから、日本人の捕虜が極端に少なかったのは、『虜囚の辱め』を受けたくないというより、ずっと深刻です。欧米人や中国人が日本人に対して残虐だったからです。
リンドバーグもいろいろ書いています。
あまりに片っ端から殺してしまうので、将官が人数に応じて報奨金を出したときには日本兵捕虜が増えました。
日本軍の野戦病院を覗くと生きているものは一人もいなかった。
ぷぅ
2007/02/11 12:47
(続き)
死体から耳や鼻を切り取って集めて自慢したり、動物の骨を加工するように日本兵の骨でペンホルダーを作ったり、新兵に『どうやって殺せばいいのか』を教える教材に首を切られたり、ふざけ半分に飛行機から突き落とされたりといった話がたくさんあります。
たくさん苦痛や恐怖を与えて楽しむ、女であれば犯し乳房を切り取ったり、腹を割いたりという話は中国人や韓国人だけではなかったのです。
死んだ方がマシというものです。
優秀な軍人は戦争初期にほとんど死んでしまったので、日本軍の構成員は一般庶民と少年だったのです。
そんなにサムライ精神を発揮できるはずが無い。
世界の陸地の85%を欧米が所有している時代だったんです。
ぷぅ
2007/02/11 12:49

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